終戦の日なので戦争の話をする
今日くらいは真面目に考えよう
これはのりぽの母方家族の戦時中の話である。
この一家非常にタフである(尊敬)卍
家族構成はじ~ちゃんば~ちゃんおじさんおばさんおかん(生まれたて)
(前置き)
私は政治的にはどちらでもない右もやったし左もやって、右翼左翼の対立に疲れてただの歴史オタになった
じ~ちゃんは命からがら逃げてきたんよって言ってただけだし
おとんは微妙な顔をして世田谷が焼け野原でなにもなかったことしか覚えてないよといった
おとんのぱっぱは身長と視力が基準以下だったから兵役から逃げることができた
当時はいろいろ言われただろうけど私はじいじが戦争に行かなくて良かったと思っている
ファミリーヒストリーは母の証言ばーちゃんの日記歴史オタの孫が資料を探して調べ上げたもの
じ~ちゃんの一家は満州という国にいたそうだ
かつて大陸にあった満州という国は日本にとって都合がよろしくないのだろうか学校で詳しく教えられない
国の名前と最後の皇帝の名前ぐらいはテストにでるかもしれないけど
日本軍が中国に攻め込んで領土を奪って無理ヤリつくった国である
もちろんそんなことはあまり知らされず、大陸で始める安定した新生活☆みたいな甘いコピーに乗せられてしまって何百万って人が移住してしまった
じいちゃんも満州鉄道という超いい会社に就職できて幸せな未来しか思い描いていなかったと思う
※満州鉄道爆破事件について何か資料ないかなって探したけどみつからなかったです
日本への連絡船が出ている港まであんまり離れていなかったのが一家の生存につながったのだと思う
もっと北にいたら…私はこの世に誕生しなかったかもしれない
満州は多民族国家だから朝鮮中国モンゴル遠くはトルコとかいろんなルーツを持つ人たちが集まって仲良く暮らしていた
ばあちゃんは中国の○○さんは親切だったけど朝鮮の○○さんはちょっとキツメとかいっていたらしい、、この辺は人種ではなく個人の人格の問題なので
終戦が近づいてくるとソ連が不可侵条約を破って満州に侵攻を始める
関東軍(日本軍)は一足お先に引き揚げてしまったので守ってもらえず、残された民間人は財産を捨てて日本に逃げかえるしかなかった
ソウルまで逃げれれば米軍がいるので大丈夫らしい、、ばあちゃんは米は命令以外攻撃しないけどソ連は違う、鬼のように恐ろしかったと何度も言っていた※おかん談
じーちゃんたちは必死だったけど子供だったおばちゃんは毎日違う場所を移動して楽しかったと言っている
じーちゃんは宝石を持ってたからピンチのたびに賄賂を渡してうまくやっていた
たまたま金目のモノがあったから助かったけど、持ってない人は捕虜になってシベリア送りにされたり殺されたり…
おかんは引き揚げの船の中で栄養失調になり死にかける
引き揚げの船にいた女性はみんな髪を切って顔を炭で汚くしていたらしい
じーちゃんたちはなんとか博多港に着けた
でも別行動していたひいおばーちゃんたちは逃げる途中でソ連兵に見つかってしまった
ばーちゃんの妹と一発やらせてくれたら命だけは助けてやると言われてひいばーは泣きながら娘を差し出したそう
ばーちゃんは妹をめちゃくちゃにしたソ連を恨んだ
検索すると〇〇人は残酷だとヘイトに利用する記事がでてきて辟易するが、加害者に〇〇人がトップのはソウルを目指して移動してた人が多かったからです
裏ドリもしてない差別を扇動するネタがあふれているので気を付けてほしいと思います(T . T)
妹さんはコレでもいい方で殺されたりやられた後に病んで自殺した人がたくさんいる
被害は深刻で国が中絶専門施設を急遽つくったそうだ
500人くらいの女性がこの施設で堕胎手術をうけた
妹さんは退院後閉じこもりになってしまったけど
しばらくして理解のある人と結婚したらしい
みんなひどい目にあったけど先に侵略したのはこっちだし戦争中の立ち場なんてすぐに入れ替わる
どこの軍が悪いとかあいつが戦犯とかないんだ
戦争したかったやつ全員糞
じーちゃんたちは博多から小倉に戻った
じーちゃんちは広い武家屋敷で家を失った親戚たちが大勢身を寄せていたそう
ばーちゃんは親戚の人たちと折り合いが悪く家出をしてしまう
じーちゃんはばーちゃんラブだったので家捨てて追いかけたんだってさ
それに引き揚げ者の差別もひどかったらしい、、差別のせいでじーちゃんは職がなかなか決まらなかった
徳之島生まれのばーちゃんは実家から黒糖を送ってもらい闇市に流して生活費をつくっていた
この時代の黒糖ってめちゃ貴重だからかなりの額になったみたい
じーちゃんはなんとか製鉄の仕事を見つけたけど、今度は実家が某カルト教団🍘に洗脳されて崩壊してしまった
みんなお金がない時だったから狙われたんだろうね
信者になってしまった人達が家のものを勝手に売ってしまうから反カルト派が激怒してお家騒動に
結局土地も売られてマンションになっちゃった
じーちゃんは家捨てしたから碁盤しかもらえなかったってずっと悲しげだったそう
本家は某カルトのせいで断絶です南無ほーれんげーきょー
何が1番怖かった?とおかんが聞いたらこの事件!て言ったようです
脱獄した人に追いかけられたと
これはばーちゃんが遺した句です
戦争の空気がなくなるまで気を休めることができなかった、朝起きて花の世話をする余裕ができた時に詠んだもの
裏話をしってからよむとふ、深い…